kintoneのプラグインを更新するときは、ZIPの読み込みが終わったことに加え、いつもの入力・保存・出力が同じようにできるかを確認しましょう。この記事では、更新前に用意する記録と、更新後に比較する結果を、担当者が使えるチェックリストにまとめます。
プラグイン併用後の不具合を調べる記事とは目的が異なり、こちらは更新作業を始める前の準備と、運用を再開する判断を扱います。作業後に問題が出た場合は、併用時の原因を切り分ける確認手順をご覧ください。
プラグイン更新前に、影響するアプリを洗い出す
最初に、更新対象の名前・現在のバージョン・新しいバージョンと、そのプラグインを利用しているアプリを記録します。同じプラグインを複数のアプリで使っている場合、代表の1アプリだけで確認を終わらせないようにします。
- 対象アプリ名と、確認担当者を決める。
- 使う画面を整理する。一覧・詳細・追加・編集・モバイルのうち、実際に使うものを挙げる。
- リリース情報から、修正対象・設定の追加・初期値の変更を読む。
- 連携先への通知やデータ更新がある場合、テスト実行の影響と停止方法を確認する。
別アプリに複製しても、同じkintone環境内では同じプラグインの更新の影響を受ける場合があります。旧版と新版を並行して比較したい場合は、アプリをコピーするだけで十分と考えず、検証用の別環境が必要かを管理者に確認してください。連携先のアプリIDや通知先も、複製後に確認します。
更新前の「正しい結果」を残す
画面の見た目だけを撮ると、保存値や帳票の差に気付きにくくなります。個人情報を含まない検証データを用意し、同じ入力で比較できるようにしましょう。次は確認ケースの例です。実際の合否基準は、自社の設定に合わせて決めます。
| 確認対象 | 用意するケース | 比較する結果 |
|---|---|---|
| 条件による必須・表示制御 | 条件に一致/不一致/値が空欄 | 表示状態、保存可否、エラーの出る項目 |
| テーブルの計算 | 0行、1行、複数行、境界の日付 | 行を追加・削除した後の計算値と保存後の値 |
| 帳票出力 | 短い名称、長い名称、明細が多いレコード | 金額、改ページ、文字切れ、添付保存の有無 |
| 画面の整理・入力補助 | 管理者と一般利用者、利用中の各端末 | 操作できるボタン、表示項目、入力から保存までの流れ |
設定画面のキャプチャと、対象フィールドのコードも控えます。アプリ情報出力プラグインの設定一覧は確認資料に使えますが、実レコードのバックアップや、設定を元へ戻す機能の代わりにはなりません。必要なデータ退避や復旧方法は別に用意してください。
ZIPの更新と、アプリの設定反映を分けて確認する
管理者が配布元の新しいZIPを取得し、kintoneシステム管理で読み込みます。画面に表示された名前とバージョンが予定どおりかを確認してください。公式ヘルプのプラグイン管理手順も参照できます。
更新に伴ってアプリ側の設定変更が必要な場合は、プラグインの設定を保存し、アプリの設定画面で[アプリを更新]まで実行します。ZIPの読み込み、プラグイン設定の保存、アプリ設定の反映は、確認する場所が異なります。各製品の更新案内に追加作業の指定があれば、そちらを優先してください。
アプリ側の設定手順は、公式ヘルプ「プラグインを追加/削除する(アプリの設定)」で確認できます。旧版のZIPを残すだけでは復旧できるとは限らないため、更新前に配布元へ戻し方を確認しておくと判断しやすくなります。
更新後は「入力・保存・再表示」まで試す
- 更新前と同じ検証データ・同じ利用者で対象画面を開く。
- 値を入力し、対象機能を操作する。条件の一致・不一致を両方試す。
- 保存し、レコードを開き直して保存値を確認する。
- 利用する場合は、帳票・添付ファイル・連携先の結果も確認する。
- 一般利用者と実際の利用端末でも確認し、担当者が運用再開の可否を判断する。
例えば日付条件を使うなら、「今日」「指定した日数の最終日」「その翌日」を用意すると境界の取り違えを見つけやすくなります。KintacoのテーブルIF計算プラグインを使っている場合も、集計値だけでなく対象に含めたい明細と設定条件を照らし合わせてください。
問題が出たら、追加の変更を止めて記録する
期待値と結果が違った場合、そのまま本番データで何度も保存したり、複数の設定を同時に直したりせず、まず影響する操作を止めます。アプリ名、バージョン、利用画面、再現手順、期待値、実際の結果を残して管理者・配布元へ相談してください。機密情報を含むデータや認証情報は送らないようにします。
「確認済み/未確認/問題あり」と担当者・確認日を、ケースごとに残すと引き継ぎにも使えます。すべての機能を一律にテストするよりも、業務で使う処理と変更箇所から確認範囲を決めると、見落としを減らせます。
更新する前に、現在の仕様を確認する
Kintacoのプラグインは詳細ページで現在の対応範囲・利用条件・配布ZIPを案内しています。無料利用時は有償プランの案内バナーが表示されます。表示条件は各詳細ページをご確認ください。

