kintoneで作成した帳票をレコードへ添付保存しておくと、案件を開いたときに発行済みのファイルも確認できます。ダウンロードした見積書をパソコンから探し直し、手作業で添付する運用を見直したいときに役立ちます。
この記事では、Excel・PDF帳票出力プラグインを使った保存先の設定と、再発行・権限・保存失敗時の確認点を説明します。テンプレートから帳票を作る基本操作はExcel見積書の作成手順をご覧ください。今回は発行後の保存と管理に絞って解説します。
標準のファイル添付と帳票の添付保存を使い分ける
手元にあるPDFやExcelを残すだけなら、標準の添付ファイルフィールドを使えます。レコードの追加・編集画面でファイルを選び、レコードを保存します。操作はkintone公式ヘルプ「添付ファイル」で確認できます。
一方、帳票を出すたびにダウンロードと手動添付を繰り返している場合は、帳票出力と同時にレコードへ保存する方法が候補になります。本プラグインは、詳細画面で開いている1件のレコードから作成した帳票を保存します。一覧の複数レコードを一括で個別発行する機能ではありません。
手順1:テーブル外に保存先の添付ファイルを用意する
検証用アプリのフォームに添付ファイルフィールドを置きます。保存先はテーブル外のフィールドです。例えば、既存資料と発行帳票を区別したいなら「発行済み帳票」というフィールド名にする方法があります。これは設計例であり、プラグインが自動で追加する項目ではありません。
発行担当者がこのフィールドを閲覧・編集できるかも確認します。表示名とフィールドコードは同じとは限らないため、設定時は実際の項目を確認してください。フォームを変更した場合は、アプリの更新も必要です。
手順2:帳票ごとに出力先を選ぶ
プラグインの設定画面で対象の帳票を選び、「出力先」を設定します。Excel・PDFなどの出力形式と、ファイルをどこへ残すかという出力先は別の設定です。
- ダウンロードのみ:端末へファイルを保存し、レコードには添付しません。
- 添付フィールドに保存:指定した添付ファイルフィールドへ追加します。
- ダウンロードして添付フィールドにも保存:両方を行う設定です。添付保存が失敗した場合は、画面のエラーを確認してから対応します。

- 出力先で添付保存、またはダウンロードと添付保存の両方を選びます。
- 保存先の添付ファイルフィールドを指定します。
- 帳票名・ボタン名・ファイル名を確認して、設定を保存します。
- アプリを更新し、確認用レコードを開き直します。
既存の帳票設定は、出力先を変更しなければダウンロードのみで引き継がれます。すべての帳票を一律に切り替えず、まず1種類で確認してください。
手順3:保存完了の案内と添付されたファイルを確認する
レコード詳細画面で帳票出力ボタンを押します。形式選択を設定している場合は、ExcelかPDFを選びます。保存完了の案内を確認した後、詳細画面を再読み込みし、指定した添付ファイル欄に帳票が追加されたか確認します。

ファイルが作成できたことと、レコードへの保存が完了したことは別です。エラーが出たときや通信が途切れたときは、レコードを開き直して保存状況を確認します。結果が分からないまま連続で出力すると、同じ帳票を重ねて保存する原因になります。
再発行では同名ファイルも追加される
添付保存は、既存の添付ファイルを残して追加する方式です。同じ名前のファイルがあっても置き換えません。例えば「見積書_案件番号_発行日_版番号.pdf」のように、区別しやすい命名ルールを決めます。これは名前の設計例です。日付や版番号を使う場合は、必要な項目をアプリに用意し、対応する差し込み記号を帳票のファイル名へ設定してください。
「どれが最新版か」「送付済みの版はどれか」は、ファイル名だけで判断させず、担当者と確認方法も決めます。旧版の削除や送付状態の管理まで自動で行う機能ではありません。
保存できないときは権限と同時更新を確認する
管理者では動くが担当者では保存できない
対象レコードの編集権限と、保存先フィールドの閲覧・編集権限を確認します。保存先がテーブル内ではないか、フィールドの変更後にアプリを更新したかも見直します。実際の担当者と同じ権限での確認が必要です。
レコードが更新されていると案内される
帳票を作る間に別の人や連携処理がレコードを更新すると、保存を中止する場合があります。自動で上書きせず、最新の値と添付の状態を確認してから、必要な帳票だけを改めて出力してください。
添付保存で通知や連携処理が動く
添付保存はレコードの更新です。更新者・更新日時が変わり、設定によって通知やWebhook等が発生する場合があります。検証では帳票の見た目だけでなく、保存後に動く処理も確認します。
本番前に確認したい5項目
- 既存の添付を残したまま、新しい帳票が追加されるか。
- 実際の担当者が出力・添付保存できるか。
- 再発行したファイルを名前や版番号で区別できるか。
- 保存後の通知・Webhook・関連する処理が想定どおりか。
- 保存結果が不明なときに、連続出力せず確認する手順が決まっているか。
Wordの通知書・確認書を同じ考え方で残したい場合は、Word帳票出力プラグインも候補になります。ExcelとWordでは対応するテンプレートやPDFの制約が異なるため、各詳細ページで確認してください。
無料利用では、非契約ドメインのPC・モバイル一覧画面に有償プランの案内バナーが30%の確率で表示されます。契約済みドメインでは表示されません。一度閉じると、同じブラウザー・同じkintoneドメインの全Kintacoプラグインで24時間非表示になります。
保存先の設計や再発行のルールを一緒に整理したい場合は、導入・運用の伴走支援もご利用いただけます。

