kintoneの一覧データをLark Baseへ連携する場合、まず、データを管理・更新する側を決めます。次に、対象レコードと反映するタイミングを整理します。例えば案件情報はkintoneで管理し、Lark Base側で必要な一覧を共有する運用です。
この記事では、Lark Base連携プラグインで、PCの一覧から手動反映する手順を紹介します。kintoneからLark Baseへの連携であり、双方向の自動同期を設定するものではありません。
Lark Baseへ反映する対象と更新担当者を決める
最初に、連携するアプリ・一覧条件・フィールド・担当者を決めます。画面で見えている1ページ分だけでなく、現在の一覧条件に該当する全レコードが対象です。そのため、検証用の一覧で対象を少数に絞って始めます。
- 更新元:案件名や金額など、どちらで管理・修正するか。
- 対象:反映する一覧条件と、Larkへ渡す項目。
- 担当:反映ボタンを使うユーザーと、実行するタイミング。
- 共有範囲:Lark Baseで閲覧・編集できる人。
例えば、kintoneで管理する項目は、Lark側では変更しない運用にします。再反映で値が更新されるため、両側で同じ項目を自由に編集する運用は避け、役割を整理してください。
手順1:LarkのカスタムアプリとBaseを準備する
まず、Larkのカスタムアプリを準備し、App ID・App Secretを確認します。次に、連携先のBaseと親テーブルを用意し、APP_TOKENとTABLE_IDを確認します。カスタムアプリの準備はLark公式の開発手順も参照してください。
必要な権限を追加した後は、カスタムアプリのバージョンを公開し、利用するBaseへアプリを追加します。IDを入力しただけでは、対象Baseの読み書きが許可されるとは限りません。
プラグインの「Lark接続設定」へ接続情報を入力し、「Larkのフィールドを取得」で候補を確認します。認証情報が写る画面を共有する場合は、値を隠してください。

手順2:レコード番号と連携する項目を対応付ける
次に、「ボタン表示ユーザー」で反映操作を担当するユーザーを選びます。これはボタンの表示対象です。kintoneやLark Baseのデータ閲覧・編集権限も、別に確認してください。
「kintone-Larkのマッピング」では、kintoneのレコード番号に対応するLark側のフィールドを選びます。レコード番号は、既存レコードを更新するか、新規作成するかを識別するキーとして使います。
その後、案件名・日付・金額など必要な項目を対応付けます。候補は種類の互換性で絞られるため、似た名前だけで選ばず、文字列・数値・日付などの形式も確認してください。

手順3:PCの一覧からLark Baseへ反映する
- プラグイン設定を保存し、kintoneのアプリを更新します。
- 対象を絞った検証用の一覧を開きます。
- 一覧条件と対象件数を確認して「LARKへ反映」を押します。
- 確認メッセージを読み、反映を実行します。
- 完了結果の新規・更新・エラー件数を確認します。
- Lark Baseで、キーと各項目の値を照合します。
反映が終わったら、kintone側のテスト用の値を変更し、もう一度反映します。既存のLarkレコードが更新され、意図しない重複ができないかまで確認してください。
完了画面に一部エラーが出た場合は、対象レコード番号とメッセージを確認します。全件成功として扱わず、成功分と失敗分を分けて照合します。
サブテーブル明細も連携する場合は
明細は、Lark側に親テーブルとは別の明細テーブルを準備します。「明細キー」「親物件」「親kintone番号」「サブテーブル行ID」などを設定し、親レコードとの関係を持たせます。
プラグインではサブテーブル連携を追加し、DETAIL_TABLE_IDと各列の対応を指定します。明細行の追加・更新に加え、不要な明細の削除も含みます。削除対象は、反映する親レコードに紐づく明細です。そのため、最初は検証用Baseで確認してください。
親レコードの全削除を、kintoneの削除操作へ自動追従させる仕組みとは分けて考えます。どのデータを残すかを先に決め、明細の増減と親レコードの扱いを別々に確認します。
連携できない場合の確認点
まず、App ID・App Secret・APP_TOKEN・TABLE_IDを確認します。次に、権限追加後の公開とBaseへのアプリ追加、項目の種類、ボタン表示ユーザーを確認してください。
また、反映先のキーやフィールド名を変更した場合は、設定を見直します。連携はPCの一覧から手動で実行します。保存のたびの自動反映や、定期実行を前提にしない運用にします。
チャットへ更新を知らせることが目的なら、Chatwork通知の設定方法も候補です。データ連携と、通知を使い分けてください。
この記事はLark Base連携プラグイン1.0.1の仕様と公開中の画面例を確認して作成しています。最新版は詳細ページをご覧ください。
設定・運用の整理を相談する
検証用のアプリで操作を確認してから運用へ反映してください。項目設計や利用者への展開も一緒に進めたい場合は、ご相談いただけます。継続的な支援はサポートプランをご覧ください。

