kintoneのテーブルで、前行の値をコピーしたり、前行までの累計値を表示したりしたい方へ。テーブル値計算プラグインは、同じテーブル内の行をまたぐ入力・計算を設定できる無料プラグインです。レコード追加・編集画面に対応し、モバイルでも利用できます。
こんな困りごとに
- 明細行を追加するたび、直前の行と同じ分類や作業内容を入力し直している。
- 入出庫や作業数量の明細に、その行を入力する前までの累計を表示したい。
- 同じテーブルに複数のコピー・累計ルールを設定し、スマートフォンでも使いたい。
テーブル値計算プラグインの特長
前行の値をコピー
新しい行へ直前の行の値を引き継ぎます。「行追加時のみ」なら既存行は変更せず、コピー元と出力先に同じフィールドを指定できます。
前行までの累計値を表示
現在行を含めない数値の累計を計算。入力が10・20・30の場合、累計は0・10・30です。行の追加・削除や値の変更に合わせて再計算します。
複数設定・モバイルに対応
計算ルールを追加・複製できます。モバイルでの実行と、2行目以降の出力先を編集不可にする設定も選べます。
利用動画:前行コピーと前行までの累計
行追加時に前行の文字列を引き継ぐ
1行目に入力した「test1」を、追加した2行目・3行目へコピーする例です。設定画面ではコピー元と出力先に同じ文字列フィールドを指定しています。「行追加時のみ」のため、保存済みレコードを開いただけでは既存行を書き換えません。
現在行を含めず、それまでの数値を集計する
動画の集計結果は「累計値」列をご覧ください。1行目は0、2行目は1行目の1,000、3行目は前の2行の合計1,500です。画面内の「累計値合計」は別のサンプル項目で、本プラグインの出力先は「累計値」です。
設定画面・基本的な使い方
1.テーブルと対象フィールドを準備する
kintoneアプリにテーブルを用意し、プラグインを追加します。前行コピーでは同じ種類のフィールドを、累計計算では別々の数値フィールドを集計元・出力先に用意してください。
2.前行コピーのタイミングを選ぶ
計算方法を「前行の値をコピー」にし、対象テーブル・コピー元・出力先を選びます。通常の行追加で前行を引き継ぐ場合は「行追加時のみ(既存行は変更しない)」を選びます。このモードでは1行目や既存行はコピー対象外です。

「画面表示・値の変更・保存時に再計算」を選ぶと、2行目以降の出力先を前行の値で再計算します。このモードではコピー元と出力先に別フィールドが必要で、出力先への手入力は再計算時に上書きされます。
3.前行までの累計値を設定する
別のルールを追加し、計算方法を「前行までの累計値」にします。同じテーブル内の数値フィールドを集計元・出力先に指定してください。空欄は0として扱い、負数・小数も計算できます。

4.実行オプションを選び、保存する
必要に応じてモバイルでの実行と「出力先を編集不可」を有効にします。編集不可になるのは2行目以降で、1行目は編集可能です。累計計算の1行目は再計算時に0になります。設定を保存してアプリを更新し、実際に使うユーザーで確認してください。
左側のメニューでルールを追加・複製できます。複製したルールは無効状態で作成されるため、対象フィールドを確認してから有効にします。
用途例と関連プラグインの使い分け
- 作業明細の入力:前の行と同じ作業区分や担当を新しい行へ引き継ぎ、必要な箇所だけ修正する。
- 数量の経過確認:各明細行に、その行より前までの入出庫数量や作業数量の合計を表示する。
条件に一致する明細だけを合計・件数集計したい場合はテーブル条件付き計算プラグイン、レコード追加時に決まった明細行を用意したい場合はテーブルデータ初期表示プラグインをご確認ください。前行の引き継ぎと固定の初期行は、目的に応じて使い分けます。
仕様・利用前に確認すること
- バージョン・価格:TableValueCalculation 1.0.1。無料で利用できます。
- 対応画面:PC・モバイルのレコード追加・編集画面。詳細画面では保存された結果を確認します。CSV取込、REST API更新、一覧での直接編集は対象外です。
- 累計の更新:画面表示、対象値の変更、行の追加・削除、保存時に再計算します。現在行は合計に含みません。
- コピーできる値:同じ種類のフィールド間でコピーします。チェックボックスなどは選択値全体、ユーザー・組織・グループ選択はコードを引き継ぎます。選択肢はコピー先にも用意してください。
- 出力先に指定できない項目:添付ファイル、計算、自動計算する文字列、ルックアップ・そのコピー先、値の重複を禁止するフィールドなど。
- 複数行文字列・リッチエディター・リンク:値の変更イベントがないため、入力直後ではなく、その後の行操作や保存時などに反映されます。
- 権限・併用:フィールドの閲覧・編集権限、入力制約が適用されます。同じ出力先を他のカスタマイズでも更新する構成は避け、テスト用アプリで確認してください。
他のカスタマイズが行を追加した場合、「行追加時のみ」はイベントで新しい行を特定できる場合にコピーします。既存行を推測で書き換える動作は行いません。
よくある質問
累計には現在の行も含まれますか?
含まれません。10・20・30の3行に対して、出力は0・10・30です。現在行までの合計とは異なります。
前行コピーで同じフィールドを指定できますか?
「行追加時のみ」で指定できます。「画面表示・値の変更・保存時に再計算」では別フィールドを指定してください。
1行目も編集できなくなりますか?
「出力先を編集不可」を有効にしても、1行目は編集可能です。先頭の行を削除した場合は、新しい1行目が編集可能になります。権限で編集不可の項目を編集可能にすることはできません。
無料ダウンロード
テーブル値計算プラグイン 1.0.1(ZIP)
リリース・アップデート情報
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